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組み込みシステム開発評価キット USB経由フラッシュ書き換え方法


●USBドライバのインストール
 組み込みシステム開発評価キットのUSBターゲットコネクタをWindowsマシンに接続する場合は、USBハブなどを使わずにかならずパソコン本体のUSBコネクタに接続してください。USBハブ経由で接続すると、うまく動作しない場合があります。

●USBドライバのインストール
 組み込みシステム開発評価キットのUSBターゲットコネクタをはじめてWindowsマシンに接続すると、USBドライバのインストールが開始されます。OSによりドライバのインストール画面が異なりますが、ドライバインストールの基本は同じです。以下ではWindowsXPでのUSBドライバのインストール手順について解説します。
 図1の画面は、初めてUSBターゲットを認識したときの画面です。「一覧または〜」の項目を選択して「次へ」をクリックしてください。

[図1] USBドライバインストール起動画面
USBドライバインストール起動画面

 USBドライバは、ダウンロードしたアーカイブファイルを解凍すると生成される \USBsample_v2\USBDRV の中に収録しています。図2のように場所を指定してから「次へ」をクリックしてください。

[図2] ドライバ収録フォルダの指定
ドライバ収録フォルダの指定

 すると図3のようにドライバがインストールされます。図4のように表示されたらドライバのインストールは完了です。

[図3] ドライバインストール途中
ドライバインストール途中

[図4] ドライバインストール完了
ドライバインストール完了


 上記ドライバのインストール作業は、組み込みシステム開発評価キットのUSBターゲットコネクタをはじめてWindowsマシンに接続したときのみ行います。以降はインストールしたドライバが自動的に読み込まれるので、上記作業は不要です。
 ただし、接続するUSBポートを従来と変更すると、新たにドライバのインストールが要求される場合があります。

●USB経由フラッシュ書き換えツールの使いかた
 USB経由フラッシュ書き換えツールは、ダウンロードしたアーカイブファイルを解凍すると生成される \USBsample_v2 の中に収録しています。図5のように USBtest.exe を起動してください。

[図5] USB経由フラッシュ書き換えツール
USB経由フラッシュ書き換えツール

 図6にUSB経由フラッシュ書き換えツールの起動画面を示します。「File Select」をクリックしてください。

[図6] USB経由フラッシュ書き換えツールの起動画面
USB経由フラッシュ書き換えツールの起動画面

 すると図7のようなファイル選択ダイアログが表示されるので、フラッシュROM書き換えスクリプトファイルを選択します。図7の例は、組み込みシステム開発評価キットの出荷状態でROM化されているMicroBlazeシステムの場合です。この例では VerUP.TXT がスクリプトファイルとなっています。

[図7] フラッシュROM書き換えスクリプトファイルの選択
フラッシュROM書き換えスクリプトファイルの選択

 スクリプトファイルを選択したら、図8のように「Flash Ver.Up」ボタンをクリックしてください。するとフラッシュROMを書き換えてもよいかどうかの確認ダイアログが2回出てくるので、OKをクリックしてください(図9、図10)。

[図8] フラッシュROM書き換え開始
フラッシュROM書き換え開始

[図9] フラッシュROM書き換え確認(1)
フラッシュROM書き換え確認(1)

[図10] フラッシュROM書き換え確認(2)
フラッシュROM書き換え確認(2)

 書き換えが始まると、図11のような画面表示になります。書き換え作業が完了すると、図12のようになります。書き換えが終了したら、右上の×ボタンをクリックしてツールを終了させてください。組み込み開発評価キットの電源を切る、または接続したUSBケーブルを外す場合は、かならずUSB経由フラッシュ書き換えツールを終了させてから作業してください。

[図11] フラッシュROM書き換え途中
フラッシュROM書き換え途中

[図12] フラッシュROM書き換え完了
フラッシュROM書き換え完了



 なおフラッシュROM書き換え時に、組み込みシステム開発キットのボード上のCOM2コネクタ(CN10)をターミナルに接続(パラメータは、通信速度115200bps、データ長8ビット、ストップビット1ビット、パリティなし、フロー制御なし)、またはアナログRGB出力コネクタ(CN17)をVGAディスプレイに接続していると、次のようなフラッシュ書き換えログメッセージが表示されます。

BLANCA System boot ... (MicroBlaze)
On Board Flash Write System [USB or COM2]
USB Reset
USB Set Address[02]
USB Set Configuration
Command=03h Address=A0600000h Flash Sector Erase ... Success
Command=03h Address=A0610000h Flash Sector Erase ... Success
Command=03h Address=A0620000h Flash Sector Erase ... Success
Command=03h Address=A0630000h Flash Sector Erase ... Success
Command=03h Address=A0640000h Flash Sector Erase ... Success
Command=03h Address=A0650000h Flash Sector Erase ... Success
Command=03h Address=A0660000h Flash Sector Erase ... Success
   (中略)
Command=02h Address=A07E8000h Size=00004000h Total bytes 00004000h
Command=04h Address=20400000h Size=00004000h Total bytes 00004000h
Command=06h Address=A07EC000h Size=00004000h Flash Write ... Success
Command=02h Address=A07EC000h Size=00004000h Total bytes 00004000h
Command=04h Address=20400000h Size=00003DEEh Total bytes 00003DEEh
Command=06h Address=A07F0000h Size=00003DEEh Flash Write ... Success
Command=02h Address=A07F0000h Size=00003DEEh Total bytes 00003DEEh


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